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【LPIC101】Linuxのインストールとパッケージ管理:ハードディスクのレイアウト設計

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LPICの勉強を兼ねて、Ping−tで学習したことをまとめています✍️

Linuxのインストールとパッケージ管理

ハードディスクのレイアウト設計

パーティションの設計

主なディレクトリ一覧

ディレクト 分割適否 用途
/home 一般ユーザのホームディレクト
(書き込みが頻繁に発生)
/usr 起動には不要なプログラムを格納
(読み込みが頻繁に発生)
/var ログファイルやメールなど可変ファイル群を格納
(書き込みが頻繁に発生)
/opt 追加でインストールしたパッケージを格納
(容量が大きくなる可能性あり)
/boot 🔼 Linuxカーネルなど起動に必須のファイルを格納
/tmp 🔼 一時ファイルを格納
/bin 一般ユーザ用のコマンドを格納
/sbin 管理者用のコマンドを格納
/etc システムの設定ファイルを格納
/lib 共有ライブラリを格納
/dev バイスファイルを格納

スワップ領域

  • 物理メモリ(実メモリ、RAM)に収まらなかった情報を一時的に格納するための、通常ハードディスク上に作成する領域。
  • ハードディスク上にあるため、物理メモリよりも動作は格段に遅くなる。

Red Hat Enterprise Linux 8 でのスワップ領域の推奨値

RAM スワップ領域
2GB未満 RAMの2倍
2GB 〜 8GB RAMと同量
8GB 〜 64GB 4GB 〜 RAMの0.5倍
64GB以上 負荷に依存するが少なくとも4GB

LVM(Logical Volume Manager)

物理的な記憶デバイスの領域を複数まとめてひとつの大きな仮想的な領域とし、そこから仮想的なパーティション領域を切り出すことで、従来の物理的なパーティションを用いた方法よりも柔軟に記憶領域を管理できる仕組み。

具体的にできること

  • 各論理ボリューム(LVMを利用しない場合のパーティションの相当)のリサイズ。
  • 単体のハードディスク(LVMでは物理ボリュームと呼ぶ)の容量を超えるサイズの論理ボリューム作成。
  • 後から新たな物理ボリュームを追加してボリュームグループ全体のサイズを増やす。
  • 不要な特定の物理ボリュームだけをボリュームグループから削除する。

関連用語

用語 略称 説明
物理ボリューム
(Physical Volume)
PV 物理的なハードディスクやパーティション
ボリュームグループ
(Volume Group)
VG PVを集めて作る仮想的な領域
(仮想的なハードディスクのようなもの)
論理ボリューム
(Logical Volume)
LV VGの一部または全部を使って作る仮想的なパーティション
LV上にファイルシステムを作って利用可能

論理ボリュームの作成手順


  1. PVの作成: pvcreate コマンドを実行
  2. VGの作成: vgcreate コマンドを実行
  3. LVの作成: lvcreate コマンドを実行

  • LVのデバイスファイルは dev/VG名/LV名 となる。
  • 作成したLVを実際に使用するには mkfs コマンドで、作成したLVにファイルシステムを作成し、mount コマンドでマウントを行う。
# LVにファイルシステムを作成
mkfs -t ext3 /dev/vg1/lv1

*** 省略 ***

# マウントポイントを作成
mkdir /mnt/lv1

# マウントを行う
mount /dev/vg1/lv1 /mnt/lv1
  • LVMにはLVへの変更前の情報を保持する スナップショット という機能がある。
    • バックアップの対象をスナップショットにすることで、運用を停止することなく安全にバックアップを行うことができる。